はるゆたか小麦

北海道産小麦の王様

一度生産終了に追い込まれながら見事な復活を遂げた奇跡の小麦です

平成4年に江別市で試験的に栽培してからすでに20年以上が経過し、様々な新品種が開発される中でも依然としてダントツの人気を誇ります。抜群の風味と食感を持ち、この点においてはるゆたか小麦を上回る品種というのは見かけません。しかし、病気に弱く、春にまく小麦のため天候に左右されやすい品種だったため収穫量が安定せず、わずか3000トン前後が江別市を中心に生産されるのみとなって、一時は幻の小麦粉とまでいわれたのがこのはるゆたか小麦です。
ここ数年、雪が積もり始める直前に種をまく初冬まきという栽培方法が開発され天候による影響が少なくなり、収穫量が安定してきています。
生産者の方々の努力に感謝ですね。

一般的に国産小麦粉はうどん用に品種改良されてきた歴史があります。そのためグルテン含有量が少なく、そのほとんどが「薄力粉」「中力粉」といったパンには不向きな性質をもっているため、外国産にくらべボリュームが出にくいという欠点がありました。
はるゆたか小麦は他の国産小麦に比べグルテン含有量が高くパンにしやすいめずらしい国産の「強力小麦粉」として開発されました。以来十数年、今では全国のパン屋さんからとてもおいしいと大評判をいただいています。