クリスマスの日のパンといえば、シュトーレンですよね。日本でシュトーレンが認知され始めたのは、2014年頃からと言われています。いまやパン屋へいけばシュトーレンが置いてあるお店が多いですよね。今回の記事では、シュトーレンとは何なのか。また、シュトーレンに挑戦してみたい方に向けて、原料の観点からどんな小麦粉がおすすめなのかを紹介したいと思います。
シュトーレンとは(紹介・歴史など)
シュトーレンは菓子パンの一種で、オレンジピールなど柑橘類の皮の砂糖漬けされたものや、レーズン、アーモンド、また、カルダモンやシナモンなどさまざまなスパイスから作られています。
また、マジパンと言われるアーモンドパウダーと砂糖、卵白などを混ぜてペースト上にしたものを生地の真ん中に入れるのも特徴です。入っていないシンプルなものもあります。
そもそも、シュトーレンはなぜクリスマスで食べれるようになったのでしょうか。
シュトーレンの歴史は古く、また、現在のような菓子パンとしての形態になるまでにさまざまな変容を重ねています。当初のシュトーレンは、小麦粉とオーツ麦、水だけで作られ、砂糖やフルーツ、酒などは使用されていませんでした。
現在のようなシュトーレンを食べられるようになったのは14世紀頃。ドイツでクリスマスの日に王子や教会のための祝いの品として食べられるようになりました。 現在もなお、シュトーレンはドイツのクリスマスの定番のパンとして有名です。
日本でシュトーレンが認知され始めたのは、2014年頃からと言われています。 ドイツパンが少しずつ流行り始めた影響もあり、同時にシュトーレンも日本でも作られるようになったのだそうです。
シュトーレンの一般的な製法について
水は多く使用しません。また、発酵時間が短いのも特徴です。賞味期限は保存方法によっては1ヶ月ほど保つと言われ、ドイツでは12月初旬からクリスマスまでに、少しずつ薄く切りながら食べるのが一般的だそうです。
シュトーレンの作り方は大きく二つあります。ストレート法と中種法です。中種法を採用するパン屋さんが多いですが、ストレート法のシンプルで簡単な方法もあります。
より本格的に作るなら、マジパンと言われるアーモンドパウダーと砂糖、卵白を混ぜ、ペーストにしたものを生地を中に入れることがあります。ドライフルーツは洋酒に漬け込んでから使用します。
シュトーレンに向いている小麦粉は薄力粉?強力粉?
結論から、ストレート法なら強力粉、中種法なら強力粉がおすすめです。ストレート法はナッツやドライフルーツ、砂糖を混ぜた後に発酵させるため、グルテン力が必要になります。中種法なら発酵は別で行うため、グルテン力はそこまで必要ではありません。